ケープタウン/南アフリカ共和国

(1)ケープタウンの街(CAPE TOWN)

ヨハネスブルクにつぐ大都市。共和国議会が開かれる立法府の首都で、この国の発祥の地として‘マザー・シティ’とも言われています。
ケープタウンの人種別人口比率は、ほかの都市と多少異なり、ヨーロッパ人の移住がこの地から始まったため白人の比率が高いようです。(しかし、アパルトヘイト廃止後大量の白人がイギリスなど国外に流出し、元トランスカイやシスカイなどから黒人が流入してきたことなどで、ケープタウンの人種別人口比率も変わってきています。)
ケープタウンの中心部は、南をテーブル・マウンテンとシグナル・ヒル、東をデビルス・ピーク、西をライオンズ・ヘッドといった山々に囲まれテーブル湾に面した意外に小さな地域です。

(2)ヴィクトリア&アルフレッドWaterFront

テーブル湾に面した港で、ショッピング・センター、レストラン、ホテルなどが集まるケープタウンの新しい観光スポット。
19世紀の建物を再現し、テーブル・マウンテンを眺めながらの食事や散歩、テーブル湾クルーズなどを楽しめます。
アザラシの生息する島へのクルージングを楽しみました。

(3)テーブル・マウンテン

岩盤でできた海抜1067mのこの山の頂上は、ナイフで横に切ったように平らなためテーブル・マウンテンと言われています。
ケープタウンの気候は変わりやすく、人々はテーブル・マウンテンにかかる霧や雲の具合で天気の状態を予測します。
山には、ヒヒ、スティンボック、ケープマングース、ジャコウ猫などが生息し、シルバー・ツリーほか多くの種類の野生植物が生え、山全体が国立公園に指定されています。
悪天候のとき以外は頂上までロープウェイで登ることができます。天気の良い日はここからの眺めは素晴らしく、遠く喜望峰まで望めることもあるそうですが、私たちが乗ったケーブルカーが頂上駅直前で故障してしまい、ついに頂上への登頂をあきらめざるを得ませんでした。残念!!

(4)カーステンボッシュ国立植物園 

テーブル・マウンテンの東南斜面に広がる植物園で、南アフリカ産の草花の科学研究と栽培の中心。
2万2000種ある南アフリカの植物のうち9000種類がここで栽培、研究されています。
すべての草花、樹木に名札がつけられ、学名、通称名、産地などが記されています。特に園内の花が一斉に咲き競う8月から10月の美しさは格別。

(5)喜望峰自然保護区 (Cape Point)

ケープ半島南端の景勝地に、一帯に繁茂する色鮮やかな花々を守るべく1939年に設けられた自然保護区。
プロティア、エリカ他のけん花植物が咲き乱れる域内にエランド、ボンテボック、黒ワイルドビースト、リーバック、グリスボック、スプリングボック、ヒヒなどの野生動物も多く見られます。
展望台へあがる坂道を登りきると、眼下に見えるのが半島の最南端ケープポイント。ときにはインド洋と大西洋の2つの海流がぶつかって渦を巻く様子も見られます。海抜248mの地点にある灯台は霧で見えないことが多かったため、現在は展望台になっています。代わりに、ケープポイントの海抜87mの地点に1919年、アフリカの海岸でもっとも明るい灯台が建てられました。
展望台から北のほうに突き出して見えるのが喜望峰(Cape of Good Hope)です。
「アフリカ大陸の最南西端、喜望峰」と英語とアフリカーンスで書かれた標識が立っています。
15〜16世紀のポルトガル国王マヌエル1世が、ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見を記念し、ポルトガルに希望を与えるという意味で「喜望峰」と命名したと言われます。

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